続こんぶの日記 KOMBU's diary from Sydney

雨期のバンコクから

2009年7月24日(金)

なぜだか私は、タイと縁が深いと勝手に思っている。

タイの現国王、ラーマ9世と私は誕生日が同じだ。タイ人にそれを話すと喜ばれるので、つい自慢してしまう。タイの王様は働き者で国民から親しまれているから、誕生日には大きな花火もあがる。また、王様のおかあさんは看護師だったそうだ。

20歳のとき、初めて踏んだ海外の地もバンコクだった。そのころはパキスタン航空がマニラ経由で飛んでいた。アルバイトで貯めたお金で格安航空券を購入し、バックパックを背負いバンコクへと向かった。飛行機内で初めて聞いたイスラム教のコーランに合わせて、旅の無事を祈った。

バンコクに初めて降り立ったとき、むっとする独特の熱気と、行き交うトュクトュクの排気ガスのにおいと喧噪に、なぜだか胸が高鳴ったのを覚えている。これを筆頭に、インド、ネパールなどの南アジア、カンボジア、ベトナムやラオスなどの東南アジアの旅の拠点はいつもバンコクだった。

社会人入学した大学から、半年間タイ北部の都市にあるチェンマイ大学に留学した。ここでみっちり勉強したはずのタイ語は、今ではすっかり挨拶程度になってしまった。このときに、タイ西北部のメソットという街にあるビルマ難民のための診療所でインターンをさせてもらった。当初タイといえばカンボジア難民、という印象があった。実はビルマ難民の問題というのが、歴史的、政治的にも経済的にも非常に奥深いものであることを学んだ。

思えばこの大学で、“リプロダクティブ・ヘルス/ライツ”という言葉に出会った。そして、ビルマ難民の診療所で望まない妊娠や性暴力など様々なリプロの問題を抱えている女性たちと出会ったのは本当に衝撃的だった。人権問題は健康問題だと理解せざるを得なかった。リプロと関わっていくのなら、いつか絶対助産師になろう、と思ったのもこのころだった気がする。

それからいろいろあって、もうタイとは関わることはないだろうと思っていた。しかし縁があったのか、出会った人がタイ人で、まさか結婚するとは思わなかった。

“縁とは円である”と誰かから聞いたことがある。そんなことを実感する日が、いつかやって来るのだろうか。バケツをひっくり返したような大きな雨音を聞きながら、そんなことを考えていた。バンコクの雨期はまだ明けそうにない。
[PR]



by gonzalesK | 2009-07-25 14:08 | Life in Bangkok | Comments(0)

シドニーの青い空と広い海のふもとで繰り広げられる日常をこんぶ風味でお伝えします
by gonzalesK
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

最新のコメント

kokeko さん!そう..
by gonzalesK at 10:11
あらら、お熱だったの~(..
by kokeko-2015 at 23:09
シドニーの美術館はゆるー..
by gonzalesK at 15:03
どんな絵なのだろうと、調..
by kokeko-2015 at 09:29
こけこさん、なるほど〜k..
by gonzalesK at 17:46
ほぉ。。。(←お友達の言..
by kokeko-2015 at 22:22
こけこさん、コメントあり..
by gonzalesK at 09:42
おはよう(笑) シドニ..
by kokeko-2015 at 23:13

最新の記事

The Year of Ro..
at 2017-02-09 21:21
HIROMI THE TRI..
at 2016-06-16 12:22
花冷え
at 2016-06-01 15:11
あっちの桜、こっちのジャカランタ
at 2016-05-18 21:22
Language of dr..
at 2016-03-15 21:06

画像一覧