“愛”を語ろう!
2009年11月12日(木)
今日のスピーキングクラスのテーマは、“愛”--- 深く時に重いテーマだが、木曜日担当の先生、ルースの手にかかると、陽気なテーマになる。オーストラリアの日差しをいっぱい浴びて育ったという感じのルース、小さな身体に大きな声の彼女は魅力的だ。
配布された資料には 、“Love is blind; 愛は盲目”、“Love conquers all; 愛はすべてを征服する”といった言葉が並んでいる。ルースは、大きな声でそれらを読み上げた。そして、「同じような表現は、あなたたちが生まれた地域にもありますか?あるとしたら、どのような表現があるか教えて!」と好奇心いっぱいに生徒たちに問いかけた。
中国から来たファンが、「今でも、“あなたの手をとります、一緒にお墓に入りましょう”という表現は、ロマンティックなプロポーズな言葉です。」と、中国の“愛”の言葉を紹介した。西洋出身の同級生は、「お墓なんてネガティブな表現じゃないの?」と、彼女に疑問を投げかけた。私も一瞬、「結婚は墓場」という日本の古典的な表現を思い出した。しかし彼女は、「“お墓”というのは、中国ではネガティブな表現ではありません。永遠を象徴する平和的な表現ですよ。」とコメントし、同級生たちは、“なるほどぉ”と頷いた。
イタリアのミラノ近郊出身のマリアは、「私の故郷には、“村の牛が一番良い”という表現があるわ。これは、結婚は同じ町出身のもの同士でするのが一番良い、という町の教えね。まあ今では、お年寄りしかこの表現は使わないけれど。」と、ユーモアたっぷりに語った。私は、ファションの聖地、ミラノから、どんなおしゃれな愛の言葉が聞けるかとわくわくしていた。しかし、それは意外と素朴な表現で、そのギャップがおもしろいと、私は思った。
ルースが、「こんぶさん、日本はどう?」と聞いた。私は、「“愛は盲目”という言葉は、日本にもあります。あとは...“結婚前は両目をしっかり開けて相手を見定め、結婚後は片目をつぶって”という表現があります。」と日本を代表して語った。これが何故か、ルースのつぼにはまったようで、彼女は、同級生と一緒に高らかな笑い声をあげた。(夫に、日本にはこんな表現があるよと、これを紹介したとき、“僕はすでに両目をつぶっているよ”と言われたことは、ここでは言わないでおいた。)
国際結婚カップルのブラジル人のイザベルは、みんなの話を楽しそうに聞いていた。彼女は、もうすぐ妊娠後期に入る。エストロゲンが、彼女の体内でどんどん分泌されているのだろう。彼女からは、妊婦独特のオーラが出ており、週数を経ていくごとに、彼女の美しさは増しているような気がする。
同じくブラジル人のクロは、愛の表現ならまかせておけ、という感じだ。オーストラリアに来てから6年間、一度も故郷に帰っていない彼は、すっかり“オージー”である。彼は、オーストラリア人の彼女との間に2歳の娘がいて、年明けには2人目を授かる予定だ。
オーストラリアでは、事実婚は、異性間の法的婚姻と、同様の権利と社会保障を受けることができる。政権が変わったので、数年以内には、同性婚も異性間と同じような法的権利と保障を受けられるようになるということだ。もちろんここには、“私生児”や“非嫡出児”という差別的な表現はない(日本の出生届には、未だに嫡出児か非嫡出児かを問う項目がある)。
愛の形も、その表現と同じように様々だ。その多様性を、すんなりと受け入れてくれるオーストラリアは大きいなと思っている。
(同級生の名前は仮名です)
今日のスピーキングクラスのテーマは、“愛”--- 深く時に重いテーマだが、木曜日担当の先生、ルースの手にかかると、陽気なテーマになる。オーストラリアの日差しをいっぱい浴びて育ったという感じのルース、小さな身体に大きな声の彼女は魅力的だ。
配布された資料には 、“Love is blind; 愛は盲目”、“Love conquers all; 愛はすべてを征服する”といった言葉が並んでいる。ルースは、大きな声でそれらを読み上げた。そして、「同じような表現は、あなたたちが生まれた地域にもありますか?あるとしたら、どのような表現があるか教えて!」と好奇心いっぱいに生徒たちに問いかけた。
中国から来たファンが、「今でも、“あなたの手をとります、一緒にお墓に入りましょう”という表現は、ロマンティックなプロポーズな言葉です。」と、中国の“愛”の言葉を紹介した。西洋出身の同級生は、「お墓なんてネガティブな表現じゃないの?」と、彼女に疑問を投げかけた。私も一瞬、「結婚は墓場」という日本の古典的な表現を思い出した。しかし彼女は、「“お墓”というのは、中国ではネガティブな表現ではありません。永遠を象徴する平和的な表現ですよ。」とコメントし、同級生たちは、“なるほどぉ”と頷いた。
イタリアのミラノ近郊出身のマリアは、「私の故郷には、“村の牛が一番良い”という表現があるわ。これは、結婚は同じ町出身のもの同士でするのが一番良い、という町の教えね。まあ今では、お年寄りしかこの表現は使わないけれど。」と、ユーモアたっぷりに語った。私は、ファションの聖地、ミラノから、どんなおしゃれな愛の言葉が聞けるかとわくわくしていた。しかし、それは意外と素朴な表現で、そのギャップがおもしろいと、私は思った。
ルースが、「こんぶさん、日本はどう?」と聞いた。私は、「“愛は盲目”という言葉は、日本にもあります。あとは...“結婚前は両目をしっかり開けて相手を見定め、結婚後は片目をつぶって”という表現があります。」と日本を代表して語った。これが何故か、ルースのつぼにはまったようで、彼女は、同級生と一緒に高らかな笑い声をあげた。(夫に、日本にはこんな表現があるよと、これを紹介したとき、“僕はすでに両目をつぶっているよ”と言われたことは、ここでは言わないでおいた。)
国際結婚カップルのブラジル人のイザベルは、みんなの話を楽しそうに聞いていた。彼女は、もうすぐ妊娠後期に入る。エストロゲンが、彼女の体内でどんどん分泌されているのだろう。彼女からは、妊婦独特のオーラが出ており、週数を経ていくごとに、彼女の美しさは増しているような気がする。
同じくブラジル人のクロは、愛の表現ならまかせておけ、という感じだ。オーストラリアに来てから6年間、一度も故郷に帰っていない彼は、すっかり“オージー”である。彼は、オーストラリア人の彼女との間に2歳の娘がいて、年明けには2人目を授かる予定だ。
オーストラリアでは、事実婚は、異性間の法的婚姻と、同様の権利と社会保障を受けることができる。政権が変わったので、数年以内には、同性婚も異性間と同じような法的権利と保障を受けられるようになるということだ。もちろんここには、“私生児”や“非嫡出児”という差別的な表現はない(日本の出生届には、未だに嫡出児か非嫡出児かを問う項目がある)。
愛の形も、その表現と同じように様々だ。その多様性を、すんなりと受け入れてくれるオーストラリアは大きいなと思っている。
(同級生の名前は仮名です)
by gonzalesK
| 2009-11-14 17:35
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