続こんぶの日記 KOMBU's diary from Sydney

パリの妊婦

2010年5月19日(水)

パリのオランジェリ美術館で、妊婦を描いたピカソの“L'E treinte (1903)"に偶然出会って、やっと探していたものが見つかったような複雑な気分になった。

美術館では、多くの裸体の女性像を見たが、いつも「妊婦さんはいないかな〜」と頭によぎり、女性の乳房には特に目が行き、「この女性の乳房は健康か」などをじろじろと見ていた。自分のテーマと言っては大げさだけれど、どこかで、妊婦とBreast awareness の象徴を探していたのだと思う。

夫も、授乳するマリア像など、maternity と何か関連する物があれば、「こんぶ、あそこに母乳あげているマリア様がいるよ。」などと呼んでくれた。それにしても、古代からたくさんの芸術家が授乳する母子像をモチーフに絵を描いているのには驚いた。ジャコフという画家は、乳房から溢れ出た母乳が天の川(Milky way) を創造している巨大な絵(The origin of the milky way; 1575)を描いており、それには驚いた。母乳は男性の永遠のあこがれであり、テーマなのだなと再確認した。

解説によると、ピカソの「青の時代」の妊婦像には、「喜びをもたらすはずの妊娠は、苦難の訪れに過ぎなかった・・」というような意味が含まれているらしい。それは、彼の苦しい時代を象徴するメタファーだと言われている。

一方、晩年の彼のやわらかくあたたかい母子像の版画は、母乳を推進する「ベビーフレンドリーホスピタル」の国際認定のロゴマークとして使用されている。彼は、コインの表と裏のような、はたまたルービックキューブのような、いろいろな女性の側面も知っていたのだろうなと思った。

ピカソの妊婦像は、私がパリで出会った唯一の妊婦だった。その他にも、ピカソが描いた女性は力強くて好きだ。エロ親父だったと有名な彼だが、だからこそ女性の強かさを身をもって感じていたのだろうか。


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by gonzalesK | 2010-06-07 12:20 | Holidays

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