続こんぶの日記 KOMBU's diary from Sydney

クラスメイト、その後

2010年7月3日(金)

冬の寒さが本格的になってきた。今年は、例年になく厳しい寒さの冬になるということだ。

そんな中、以前の英語学校の同級生たちが久しぶりに集まった。世間では、ワールドカップが盛り上がっているが、サッカーにうとい私たちは「ペレは、ブラジルで元気にしているのか?」などという話にとどまった。

ブラジル人のイザベルは、2月に美しい男の子を授かった。陣痛はさすがにつらかったが、硬膜外麻酔を使用してからは「あと10人は産めると思った!」という。産後の授乳や夜泣きはしんどくて、「子どもをつくるという大きな間違いをおかした」と思ったが、最近は落ち着いてきたという。

イタリア人のマリアは、ミラノに残して来た息子のことが恋しくてしかたがない。 イタリアン・ママは、ヨーロッパでは、母性愛が強いことで有名らしい。もともと息子以外にも、南極と海洋動物をこよなく愛する彼女。最近、オーストラリアの環境NGOで「クジラの航海路を守るためのリサーチ活動」のボランティアをしている。それでも彼女は私に「どうして日本人は、クジラを捕獲するのか」などという野暮な質問はしない。

フランス人のアグネスは、家族とともにフランスに帰国することになった。自身とパートナーのキャリアを考えると、今はオーストラリアに移住する時期ではなかったと判断したという。シドニーに残される私たちには、これは悲しいニュースだが、私たちには彼女たちの判断を尊重することしができない。彼女と必ずの再会を約束した。

そして私は、近所のNursing home (高齢者施設)で、Assistant in Nursing (看護助手)のアルバイトが決まった。仕事から離れてしばらく経ち、仕事をしている女性はきらきらと輝いているなあと最近強く感じるようになっていた。英語を上達させるためにも、シドニーで医療関係の仕事につきたいと思っていた。

シドニーで知り合った中国人ナースは、中国では医者をしていたという。スーパーのレジうちをしているインド人のおにいさんは、インドでは数学者だった。東京でも、ビルマ難民の医師は、居酒屋の皿洗いをしていた。移民になるとは、そういうことなのだ。言葉や文化の壁という容赦ない現実を受け入れ、それでもここで暮らしていくという覚悟が移民には必要なのかもしれない。私は、そんなことをようやく気がつき始めたばかりである。


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by gonzalesK | 2010-07-10 01:14 | Life in Sydney

シドニーの青い空と広い海のふもとで繰り広げられる日常をこんぶ風味でお伝えします
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