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続こんぶの日記 KOMBU's diary from Sydney

2013年ですね

2013年1月16日(水)

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。


先月初めには、夫のおかあさんの3回忌があったので、夫ともにバンコクに1週間ほど滞在した。

3年前は、涙なみだの12月だった。しかし、今では久しぶりに家族や親戚が集合しても、みんなスマートフォンやiPad を片手に急がしそうだ。時が悲しみを癒してくれるというのは、本当だなと思った。

3回忌はどのように行われるのか、夫やおねえさんやおにいさんに聞いてみたけれども、誰もわからないということだった。おとうさんのお世話をしてくれている人たちが全部知っているから、まかせておけばよいし、言われたことをやればいいよ、という相変わらずののりだった。夫のおうちは、タイの華僑だけれども、お世話をしてくれている人たちは、東北タイ出身の生粋のタイ人だ。だけど、何人か看取ってきたから、華僑のしきたりなど、いろいろな手順は周知しているらしい。しかし、このお世話をしてくれている人たちがいなくなったら、誰に頼ればいいのだろうという点で、文化の継承は危機にあるような気もする。

最も、タイの華僑たちは、子どもたちを現地の学校に行かせたり、名字をタイ名に変えたりして、タイの文化に融合しようと努力してきた人たちらしい。タイという国も、多くの政治家が華僑であるし、華僑を受け入れる器があったといわれている。

シドニーに来てから、多くの中華系マレーシア人、中華系インドネシア人のナースなどにあった。話を聞いたところ、その土地で産まれても、華僑ということで未だに差別されて、大学や就職の際に不利になることがあるそうだ。今でもたくさんの華僑の人たちが、マレー人優遇政策などで差別を受けて、commonwealth のオーストラリアやイギリスの大学に進学し、そこでの就職を目指すということだ。

私が出会った中華系インドネシア人は、インドネシアがイスラム国で、華僑にとってはすごく暮らしづらいのだよ、と話してくれた。確かに、イギリスやオーストラリアで教育を受けたという中華系マレーシア人の助産師が、私が働く病院にも何人かいる。夫とそのことについて話したことがあるが、夫は、タイでは華僑への差別はないと思うよ、と言い切っている。

そんなことを考えているうちに、たくさんのお坊さんがおうちにやって来て、あっという間にお経を読み始めた。おにいさんが、号令をかけて、みんなiPadから手をはなして、手と手を合わせた。


2013年が素晴らしい年になりますように。


2013年ですね_b0175015_21395422.jpg




by gonzalesK | 2013-01-16 21:43 | Life in Bangkok

シドニーの青い空と広い海のふもとで繰り広げられる日常をこんぶ風味でお伝えします
by gonzalesK
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