続こんぶの日記 KOMBU's diary from Sydney

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ムーンフェイス

2009 年 6月3日(水)

1969年にアポロが世界で初めて月面着陸したときには、イスラム教徒が激怒したという話をヨルダンで聞いたことがある。月はイスラム世界の象徴のひとつで神聖なものだからだ。赤十字のイスラム版は、“赤新月”だし、神聖な月に土足で踏み入るとは何事か、と人々が怒る様子が目に浮かぶ。

ITPの治療薬であるステロイドの副作用に、満月用顔貌-ムーンフェイスというものがある。私の顔も月が満ちるようにぱんぱんになってきた。あごは2重あごになり、夫からは『くまのようなあごだね』と言われる始末。二の腕も女子プロレス選手の一歩手前といったところだ。ステロイドが筋肉増強剤などに使用されていることを考えれば当然なのだが、久々に会う人に『何だか太ったね。』と言われると切なくなる。どこか、病気なのに太ったね、というニュアンスを感じてしまうからだ。

私はイスラム教徒ではないけれど、月自体は好きなのでムーンフェイスはがまんしよう。月の暦をみながら、『満月だからお産がたくさんあるだろうねえ。』と同僚や先輩と話しながら夜勤に臨んだ日々を懐かしく思う。

月に関する歌も好きだ。
Fly me to the moon
Moon River
It’s only a paper moon
Blue Moon
Moonlight serenade

シドニーは冬の訪れを感じる長雨が続いていて、最近月も出ていない。次の満月は6月7日、晴れるといいなと思っている。


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by gonzalesK | 2009-06-03 10:04 | ITP in Sydney

Tough refugee rules damage health - 厳しい難民政策、健康へのダメージへ

前述した彼女がシドニーに移住したように、第三国定住は難民の一種の解決法だが、それですべてが解決するわけではない。特にオーストラリア前政権は、厳格な難民政策を保持していたため、それが難民の健康被害につながっているという報告を目にした。

標題と以下は、雑誌Australian doctor, Feb 2009 の記事の和訳。

『BY Jenny Pogton :前政権の難民政策は、難民の心理的、社会的問題を引き起こしていたことが調査の結果明らかになった。現在は廃止された暫定保護査証(temporary protection visa) を保持していた難民のほぼ半数が、臨床的なうつ病と診断されていたが、永住権の保持者でうつ病と診断されたのは全体の25%に過ぎなかった(n=130)。

不確定な未来、社会的孤独、政策の制限から家族の再統合が制限され不正義を感じること、また政府の英語学習支援の不便さなどが、暫定保護査証を保持する難民の不安や怒りを引き起こしていた。

男性が、社会的地位や専門的な仕事と、それに伴うアイデンティティを失うことにストレスを感じ、それを率直に表出するに対し、女性は他の家族に迷惑をかけないように、ストレスや自分の問題を内在化する傾向がある。

48歳のイラク難民女性アリマは、“私は家族の面倒をみなければならないし、私の気持ちを誰にも話すことはできない。自分の気持ちはいつも内に秘めている。子どもたちにも自分の気持ちを話すことは出来ない、彼らを悩ませてしまうから。”

多くの難民が、強制拘留などを含めたオーストラリアの難民政策に対し、人権侵害であると怒りをあらわにしている。アリマは言う。 “私たちの伝統を知っていますか?私たちは、イスラム教徒です。女性は男性の医師にはかかれません。女性の医師にかからなければなりません。でも拘留所には、女性の医師はいません。私たちは、ただ自由を求めてここにやってきたのに、彼らは私たちを拘留し、私たちから一番大切なものを奪いました。それは−自由です。”

ヘルスヘアへのアクセスを提供することだけが、難民の将来の健康のために必要な因子ではない、と報告者は述べている。“難民の健康を決定づける鍵は、個人がどれだけヘルスケアにアクセスできるかという狭い視野ではなく、彼らに対する人権侵害の結果おこった心理的、社会経済的な問題に関連している。”と報告者は言う。

“政府へは、個人と集団の人権が擁護されなければ、健康への要求に応えられるような社会的状況を築くことはできない、と伝えたい。”

BMJ International health and human rights 2009; online 』


『難民はいつまでも難民なのだ。終わりはない。』ヨルダンのパレスチナ難民キャンプで難民の女性から聞いた言葉を思い出す。自分の子どもや孫までが、難民キャンプで産まれる現実からこのような言葉が発せられるのだろう。戦争は、その場限りの被害ではすまない。世代から世代へ、世界中で最も声の小さい人たちが、その代償を負わされている。

それでも『人が産まれる限り平和という希望を持ち続けたい』
−2007年学び舎に送った言葉。

文中和訳 by gonzalesK

 
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by gonzalesK | 2009-06-02 20:40 | Refugee- 難民

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