続こんぶの日記 KOMBU's diary from Sydney

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神戸のあきら君

2011年10月1日(土)


神戸にあきら君という人がいて、私がその人にあったのは、20歳のころだった。

アルバイトをして貯めたお金で格安航空券を買い、バックパックを背負い、一人インドへと向かったころだった。私は、インドのガンジス川沿いのバラナシという町にやって来て、その町のゲストハウスにたどり着いた。8月の北インドは雨期で、びしゃびしゃになってリキシャに乗りながら見たリキシャの運転手のたくましい筋肉、雨の中我が物顔に道ばたに佇む牛の姿などを、今でも鮮明に思い出すことができる。

たどり着いたゲストハウスに、あきら君はいた。そのとき、私たちは軽い挨拶を交わしたけど、あまり話をしなかったと思う。その後、インドからタイのバンコクに戻り、バンコクのカオサン通りで、彼と偶然に再会した。それからバンコクでまったりと、彼とデンマーク人の旅行者とビールを飲んだり、お寺を観光して、同じ年だということもあって、何だか打ち解けて行ったのを覚えている。

彼は、当時京都の大学で勉強していたけど、その後、休みがあれば、メキシコや中国を旅行していた。そして、旅先から私にポストカードを送ってくれたりした。私もその後、ベトナムやカンボジアを旅行して、そこから彼にポストカードを送った。当時は、インターネットもなかったから、あきら君にしっくりくるようなカードを選んだり、郵便局で切手を買うために数時間並んだり、そして現地の美しい切手を眺めたり、そんなささやかなことが楽しかった。

あきら君は読書家で、いろいろな本を私にすすめてくれた。その中で、特に覚えているのが、

小田実の「何でも見てやろう」
沢木耕太郎の「深夜特急」
植村直己の「青春を山に駆けて」
チャップリンの「チャップリン自伝」
中島らもの「今夜すべてのバーで」

改めてならべてみると、親父の本棚にならんでいそうな本ばかり。しかし、彼の勧める本は、わかりやすくて面白かったので、私はどんどん読み進めていった。その頃に読んだ本は、やはり私に何らかの影響を与えているような気がする。植村直己や沢木耕太郎のような旅は出来ないけれど、ふと沸き上がってくる旅人への哀愁に近い憧れ、異文化への好奇心の原点は、そこらへんにあるのかもしれない。






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by gonzalesK | 2011-10-01 18:02 | Life in Sydney

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