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続こんぶの日記 KOMBU's diary from Sydney

Language of dream

2016年3月16日(水)

本日もまた、retrospective な日記です。


あれは1月末のこと、どうしても行きたい美術展があって、行ってしまった。行ってしまった、と何となく罪悪感を感じたのも覚えている。それは、Art Gallery of NSWという古い美しい美術館で催された The GREATS -Masterpieces from the National Galleries of Scotland だった。

ロンドンとパリを旅行したときの楽しみの一つは、美術館を巡って、お気に入りの絵を見つけてぼーっと眺めることだった。しかし、しばらくは諸事情により、ヨーロッパには行けそうものない。なので、ヨーロッパから名画たちがはるばる赤道を超えて、シドニーにやってくるなんて何てありがたいことだろうと思った。

シドニーの美術館は、名画と観客の距離が近い。なので、こちらの気がすむまで、名画をじろじろと鑑賞することができる。ベビーカーをおす赤ちゃん連れもいるし、電動車いすで来るご年配の方もいるし、敷居は全く高くない。私が美術館を訪れた日も、赤ちゃんが、ぎゃーぎゃーと泣いていたりした。

今回、私が心を奪われたのは、ゴーギャンのThree Tahitians (1899)という作品だった。私は、ゴーギャンのprimitive artの影響を受けたであろう、力強い絵が大好きだ。その絵には、二人の美しい女性と、その女性の間に挟まれるようにして後ろ向きに立っている男性が描かれている。

音声ガイドによると、この美しい色彩は、'Language of dream' なのだそうだ。そして、この絵には、ゴーギャンの 'No one is evil, no one is good, everyone is both' 'The important thing is a balance between two....' というメッセージが込められているということだ。全うなメッセージなのだけれど、どこかのオヤジのいい訳- excuse みたいに聞こえるのは、気のせいだろうか。


Language of dream _b0175015_2162338.jpg




# by gonzalesK | 2016-03-15 21:06 | Life in Sydney

シドニーの青い空と広い海のふもとで繰り広げられる日常をこんぶ風味でお伝えします
by gonzalesK
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