続こんぶの日記 KOMBU's diary from Sydney

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夜明けの街で 東野圭吾

2015年10月12日(月)

ここしばらく読んでいなかった日本語の本を、急に読みたくなった。なので、子どもがベビーカーで寝た隙に、最寄りの駅の図書館に行ってみた。その図書館は、日本人が比較的多く住む地域だからなのか、日本語の本が結構揃っているので、ありがたい。

前から気になっていた東野圭吾の本を手に取る。「夜明けの街で」を借りた。

ミステリーということだったが、あっさりしたオヤジギャグ炸裂でいっきに読めてしまう。日本語は、英語に比べて、すらすらと読めてしまうことに改めてびっくり、母国語万歳と思った。

どろどろした不倫が、男性の都合でそんなに簡単に終わるのかい、とストーリーの展開にはちょっと無理があった。でも小説は娯楽なのだから、まあいいや。不倫の彼女を運命の相手だったと信じる主人公に、同僚の自称オヤジが「結婚の相手なんて、誰だって同じだ。運命の赤い糸なんてない。赤い糸は、結婚生活の中で紡いでいくものだ。別れずにどちらかの死を看取った場合のみ、それは完成する。赤い糸で結ばれていたってことになる。」と論している場面があった。

これは、「赤い糸」がほつれては紡ぎ、そしてまたほつれては紡ぐという結婚生活をおくっている私の心に染みた(笑)。そして、3回結婚をした友人の「結婚は誰としても同じ。結局は自分の問題だとやっと悟った。」という言葉を思い出した。

また東野圭吾の本を読んでみよう。


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by gonzalesK | 2015-10-12 09:46 | Books | Comments(2)

Can you keep a secret? - Sophie Kinsella

2010年12月17日(金)

通学する電車の中で読み続けた本。

これも知人からの勧められた本で、イギリスのいわゆるガールズ・ストーリー。British jokes が満載で、電車の中で思わず吹き出してしまいそうになることもあった。イギリス人は、合理的なアメリカ人と比べて、会話の中に副詞や形容詞を多用すると聞いたことがあったが、それを本の中で実感した。豊かな副詞は、英語を美しく彩るが、意味の分からないものは、無視してどんどん読み進めないと、結末までたどり着かない!

主人公のロンドン女子、Emma は、飛行機の中で隣り合わせた男性に、ある勢いで自分の秘密をぶちまけてしまう。それは、「Not the-president-is-planning-to-bomb-Japan-and-only-Will-Smith-can-save-the-world type of secrets. Just normal, everyday little secrets ; 大統領が日本を攻撃しようと計画しており、ウィル・スミスだけが世界を救える-といったタイプの秘密ではなくて、日常のささやかな秘密」なのだけれど。

例えば、彼女の秘密は「I have no idea what NATO stands for. Or even what it is; NATO が何の略か、何を意味するのか知らない」的な、今さら人に言えないことだったり、何気ない家族のことだったり。そして、偶然その男性に仕事場で再会することになり---典型的な恋物語が始まる。

Emma の素朴ながらもまっすぐに生きる姿勢が、イギリス女性の共感を呼び、ベストセラーにつながったのだろうなと思う。


“You know, sometimes it’s better just go with the flow and see what happens!”



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by gonzalesK | 2010-12-17 11:18 | Books

11 minutes - Paulo Coelho

2010年8月28日(土)

寒さの厳しかったシドニーだが、ようやく春一番のような風がふくようになった。そして、赤やオレンジや色とりどりの花が、街を彩るようになってきた。北半球の暑さに相まって、南半球の今年の夏は暑くなるだろうとみんなが予測している。

1冊の本を読み終わった。初めて読み切った英語の記念すべき本。今までは、必要な学術レポートなどは英語でも読んでいたけれども、小説となると、なかなか読み切れずにいた。この本は、友人が英語のリズムがよくて読みやすいから、とすすめてくれたものだ。Paulo Coelho は、「アルケミスト」が有名だと思う。私も何年も前に日本で読んだけれど、大人向け児童書のような、啓発書のようだったような、あまり印象に残っていない。一方これは、とても純粋なおとぎ話のような現実の話のような、売春婦のお話。

冒頭が、童話のように "Once upon a time, there was a prostitute called Maria...;昔々、マリアと呼ばれる売春婦がいました。。" と始まるところから物語に引き込まれていく。“11分間”とは、人間がセックスにかける平均時間、それに翻弄されるヒトの姿をマリアは見つめていく。

マリアは、ブラジルで斡旋業者にだまされて、スイスに渡り、自ら売春婦への道を歩むのだが、その過程が悲観的でも楽観的でもなく、心の描写がシニカルだ。海外で生活を始めた時のとまどいや不安は、移民の私とも共通するところがあり、時に頷きながら読んだ。

この本に浸っていた昨夜、ふとテレビを見ていたら、シリアに住むイラク難民女性のレポートが流れた。首都のダマスカスでは、多くのイラク難民の少女や女性たちが売春宿に斡旋されていくという。一人のイラク人のお母さんは、5年間行方不明の娘を捜している、きっと誘拐されてどこかに売られてしまったのだろうと訴えていた。

世界中には、11分間を売ることを強要されている数えきれないほどの“マリア”もいる。それをコントロールしているのは、何なのだろうか。ふつふつと沸き上がる怒りも感じながら、本にあった一遍の詩を改めて読み直す。

"---Am prostitute, mother, wife, divinity. I am what people call life, Although you call it death.."




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by gonzalesK | 2010-08-28 13:13

シドニーの青い空と広い海のふもとで繰り広げられる日常をこんぶ風味でお伝えします
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